開発背景: 「fuRo搭乗型二足歩行ロボットプロジェクト」とは
■ 「技術ランドマークとしての未来の乗り物」 脚移動式モビリティの開発
fuRo搭乗型二足歩行ロボットプロジェクトは、脚移動式モビリティを未来の乗り物として実開発することをミッションとしている。特に現在、高齢者の「足」として利用されているシニアカーの用途に、さらに自動操縦技術や不整地移動能力を備えることで、来たる高齢化社会において環境にやさしく、かつ安全な未来の乗り物を開発する。また、福祉用途として人の日常生活や移動をサポートするアームや脚を実現するためには、省エネルギーかつハイパワーな駆動システムや、制御システムが必要となる。「core」に搭載された各種ロボット部品を応用することで、ロボットシステムだけではなく、今後の実用化が期待される、さまざまな対人サービスを想定した福祉機器を開発することが可能となる。
このように、開発するロボット技術でライフイノベーション(高齢者対応の未来の乗り物や人をサポートする福祉機器)と、グリーンイノベーション(自然環境での自在な移動手段)の促進を行う。
■ ランドマークプロジェクトにより派生する 「各種ロボット用部品の実用化・事業化」
「core」を含むプロジェクトの過程で、順次開発される数々の各種ロボット用部品(センサー、モーターおよびその駆動システム、制御用コンピューターユニット等)の実用化と事業化を行う。開発する搭乗型二足歩行ロボットは技術のランドマークであり、そこから派生する技術およびロボット用部品を産業界と連携して積極的に実用化・事業化することで、ロボット産業全体の活性化を行う。
■ 「学生との連携による『皆で創る』プロジェクト」を通じた人材の育成
本プロジェクトは千葉工業大学の各学部・学科の学生参加型のプロジェクトでもある。これまでの「core」開発の過程においても、複数の学科に所属する学生の協力を得ている。
core の名称の由来
今回発表するロボットはこのプロジェクトの初号機である。未来の社会や世界の状況に合わせ、この技術が応用されることを期待し、またこの技術が ”核 ”となり今後様々なシーンに合わせたロボットが生まれる。そんな願いや想いを込め今回発表するロボットの名前を「core」とした。