機構部: 広い移動範囲を持つ関節
morphは全身で合計26の自由度を持ち(詳細は「スペック」を参照)、各関節の稼動範囲が広いことがひとつの特徴である。 例えば、腰部pitch軸は、前方に100[deg]、後方に100[deg]、腰部yaw軸は±160[deg]の可動範囲を持つ。また、膝は屈曲方向へ170[deg]、足首部は、roll軸、pitch軸ともに±90[deg]の可動範囲を有する。さらに、腰部pitch軸は、屈曲方向へ120[deg]、腰部yaw軸は±100[deg]回転することが可能である。 脚部が移動だけに使用できるよう構成されているのと対象的に、ヒューマノイドの腕部は実験・使用目的に応じ自由度、関節トルクおよびサイズ等、異なる仕様の腕が換装されている。morphでは、ボディモジュールシステムを採用し、四肢および胴体部分がネジ1本で容易に交換できる機構を導入した。即ち、morphは機構部レベルでのモジュール化を行うことで、機械的な拡張性を確保しているのである。