Quince開発コンセプト
Quinceは、CBRNE災害((化学(Chemical)、生物(Biological)、放射性物質(Radiological)、核(Nuclear)、爆発物(Explosive))の際に,消防等の隊員に代わって現場に進入し,状況調査を行うことを目的に開発されたレスキューロボットです。 具体的には、被災した有害物質を取り扱う工場の状況調査、化学プラントの化学物質漏洩、爆発事故調査、地下鉄サリン事件のようなテロの調査 等を想定しています。特に,閉鎖空間(地下,ビル内)は危険性が高く,隊員の二次災害を防止するためにロボットの活用が期待されています。
例:
- 地震災害におけるLSI工場の汚染状況調査
- 化学プラントの化学物質漏洩、爆発事故調査
- 地下鉄サリン事件のようなテロ
特に,閉鎖空間(地下,ビル内)は危険性が高く,隊員の二次災害を防止するためにロボットに対する期待が高い
Quinceは千葉工業大学のほか、国際レスキューシステム研究機構、東北大学を中心とするグループが開発を行っている。
Quinceは、2011年3月11日に発生した東日本大震災によって被害を受けた福島第一原子力発電所内部の探査にも活用されています。
原発対応版Quinceはこれまでに、原発建屋内の詳細な写真や線量マップ、空気中に浮遊している放射性物質のサンプリングを行い、現地作業員の被曝量軽減や作業工期短縮に貢献しています。
※原発対応版Quinceにおいては東京電力の要請を受け、千葉工業大学が独自に開発を行っています。