櫻壱號(サクライチゴウ)開発コンセプト
Sakuraは、福島第一原子力発電所内の探査を行うために開発されたロボットです。
とりわけ、最も探査活動が困難とされる地下施設内等での情報収集を目的に設計されています。
原子炉建屋の地下部分は地上階とは異なり、以下の厳しい条件下にあるため、高い運動性能と高線量に対する機能が求められます。
(1)階段の傾斜角が地上部分の40度ではなく42度という急斜度である。
(2)階段の幅、踊り場の幅がそれぞれ70cmであり、地上部分の91cmに比べ非常に狭い。
(3)圧力抑制室の上部に到達するには、傾斜角52度の階段を昇降する必要がある。
(4)抑制室上部の走行路面(通称:キャットウォーク、材質:グレーチング)上で走行、方向転換する必要がある。
Sakuraは上記の条件にも対応できるともに、今後想定される災害対応無人化システム遠隔無人建設機械等を支援する「目」として、原子炉建屋内の随所で活躍が期待されます。
概要
サイズ | 幅390[mm] 全長500[mm] 高さ220[mm] |
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重量 | 32Kg |
開発期間 | 2012年~ |
開発資金 | NEDO(災害対応無人化システム研究開発プロジェクト) |